【近代ヨーロッパの歴史の意義】

【近代ヨーロッパの歴史の意義】
近代のヨーロッパの歴史は、聖と俗が複雑に絡み合った覇権をめぐる歴史のようです。聖はキリスト教の新教(プロテスタント)と旧教(カソリック)の争い、世俗は神聖ローマ帝国の皇帝をめぐる争いで、ハプスブルグ家のヨーロッパ制覇の戦いです。ハプスブルグ家とフランス王家の敵対、オスマン帝国のウィーンへの攻撃、スペイン・ハプスブルグ家からのオランダの独立、そして三十年戦争における新教側のデンマークスウェーデンの参戦、(カソリックでありながら新教側についた)フランスの参戦により終結。この後、神聖ローマ帝国の封建領主侯国からヨーロッパの各主権国家が成立していくことになる。中央ヨーロッパ(ウィーン)を訪れて初めてハプスブルグ家の歴史を読み返したが、フランス革命第一次世界大戦、第二次と続くヨーロッパの覇権を巡る戦争の歴史の序曲が垣間見え、大変良い旅となった。